世界のどこにいてもこだわりのお米を

 地球一周の船旅だからこそ大切にしたい、毎日の食生活。世界各地を訪れるとはいえど、洋上で日々の食事の中心となるのは日本米です。ピースボートクルーズでは、より生産者の顔が見える食材を乗船者の皆さまに提供したいという思いから、2018年9月より石川県産の白山米「ゆめみづほ」を船内すべてのレストランで提供しています。

 これまで船内で提供していたお米は、その時々のクルーズによって、産地も銘柄も異なるものを用意していました。しかしながら2018年9月出航の第99回クルーズより、生産者の顔が見える食材を乗船者の皆さまに味わっていただきたいという弊社の思いから、すべてのクルーズで石川県のブランド米「ゆめみづほ」を採用しています。

 


コシヒカリの血統を受け継ぐ「越前154号」と「ひとめぼれ」を掛け合わせた「ゆめみづほ」は、加賀から能登まで石川県全域で栽培されているブランド米で、県の早生品種の代表格にあたります。味・香り・粘りに優れており、炊きあがったあともうま味が持続する点が大きな特徴です。おいしさが長く続く点は、1000人規模の乗客がともに旅をするピースボートクルーズに最適でした。

 一度のクルーズで船に積載するお米の総量は、およそ20トン。そのすべてに白山米が採用されたことで、朝食から夕食までレストランで提供されるご飯はもちろんのこと、洋上居酒屋「波へい」のおにぎりまで、地球一周を通して品質の高いこだわりのお米がいつでも楽しめるようになりました。



「ゆめみづほ」の採用にあたっては、弊社のスタッフが石川県金沢市・白山市へと直接足を運び、田植えや稲刈りにも立ち合いました。選定の際に”生産者の顔が見えること”にこだわったことについて契約農家の方々に話をうかがうと、「私たちとしても、普段出荷されたものがどのような方々のもとに届いているか明らかでない部分もあったので、それがわかることは大変うれしく思います。そして、日本在住の方だけでなく、一緒に乗船する海外のお客さまに食べてもらえることも非常にありがたい。真心を込めて育てたお米が、世界に羽ばたくと思うと感無量です」と心情を語ってくれました。

 2018年9月1日に横浜港で行われた第99回クルーズの出航式には、契約農家の方々もお招きし、スピーチを行っていただきました。船内の見学もしていただいた際には、白山米について多言語で紹介されているパネルがレストランの前に飾られているのを見て、たいへん驚き、喜んでいらっしゃいました。
”生産者の顔が見える食材をお客さまに提供したい”という思いから始まった、白山米のプロジェクト。世界のどこにいても、日本のおいしいお米を――。たくさんの気持ちが込められた白山米「ゆめみづほ」とともに、ピースボートは航海を続けます。

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