代表者挨拶

ようこそ、国際交流と世代間交流の船旅へ

Kazuhiro Kaname

 ジャパングレイスは、NGOピースボートがコーディネートした「国際交流の船旅」の企画・実施をする旅行会社です。海外旅行が自由化されて間もない1969年に創業し、1995年からピースボートと「二人三脚」で、数多くの船旅を実施してきました。

 私たちは旅行業を、「平和産業」だと考えています。だれもが旅を楽しみ、異国の美しい風景や生活にふれることができるのは、「平和」という前提があってこそ。そして、「旅」とはふつうの人々が主役となる「外交」と言えるでしょう。ひとりでも多くの人たちが世界を旅し、そこに暮らす人たちと顔を合わせて会話し、その生活や歴史を知ることは、異なる国や環境に暮らす人々との相互理解につながります。「旅が平和をつくり、平和が旅を可能 にする」。それが、私たちが旅行業を営む原点にあります。

 私自身がそう考えるようになったのは、85年にベトナムを訪問したことがきっかけです。当時はベトナムと言えば貧しくて、暗くて・・・というマイナスイメージだったのですが、実際に行っていろんな人と話してみると全然違っていました。とにかく人々が驚くほど明るく、たくましかったので、カルチャーショックを受けたんです。机上で学んできたベトナム観などは簡単に覆されてしまいました。そしてこれをきっかけに、外国の人と出会い、顔と顔をつき合わせて語り合うことの重要性を思い知ったのです。まさに「百聞は一見に如かず」と言えます。

 近年は、不況やインターネットの普及もあって、若者の海外旅行離れが言われています。しかし、ネットで獲得した「知識」と、実際に訪問して人々と出会う経験とは、まるで得られるものが違います。私がベトナムを訪れた頃に比べて、世の中は格段に便利になりましたが、一方で直接体験するという大事なことが見落されてしまっているようにも思えます。人と人とが本当に分かり合い、信頼関係を築く事は、「出会い」なしには出来ません。だからこそ、このような国際交流は、これからさらに重要になってくるのではないかと考えています。

 また、この船旅の大きな特徴は、様々な年代層がともに同じ船に乗って世界を旅することにあります。特にここ数年は元気で行動的な50代、60代の方の参加が増えています。そうした方々の知恵や経験を、若い方々にもぜひ伝えていただきたいと思っています。現代の日本では、核家族化が進んだこともあって、世代を越えた人とのつながりをつくる場所がほとんどありません。それだけに、今後も私たちの旅が、そうした触れあいを築く場所になっていければ幸いです。私たちはこれからも、そうした国際交流や世代間交流の旅をつくり続けていきます。

代表取締役社長 要 和弘